ドイツローカルクラブでの2シーズンを、体験記として公開しています。ドイツ社会人サッカーの「リアル」をお伝えできれば幸いです。
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敗戦続きの中、あらためて学んだことがありました。
4月中旬の金曜日、ドイツ4部リーグの試合を見に行った時のこと。
4部とは言え、2000年頃には1部リーグに所属していた、名門チームです。
【引用:http://www.spvggunterhaching.de/profis/kader/】
観客は、2000人ほど。
ラジオ中継もしているようでした。
印象的だったのは、後半0ー0の場面で、それぞれのチームから交代で出場した2人の選手。
アウェイチームは、長身FWを投入し、ロングボールを放り込む戦術に切り替えました。
彼は、ロングボールを、ヘディングするのではなく、胸トラップで、ひたすら収め続けました。
20分の出場で、同じようなシーンが5回ほど。
見事に、彼の長所を活かし、アウェイチームが主導権を握っていきました。
一方で、ホームチームの交代選手は、180センチくらいで、若干ウエイトオーバーに見える、左利きの選手。
スピードはありません。
彼は、来たボールを一度もパスせずに、ドリブルを繰り返していました。
タッチは柔らかく、独特なものでしたが、なかなか、1対1に勝てない展開が続きました。
完全にアウェイチーム優勢で迎えた後半ロスタイム。
ハーフェラインあたりで、ホームチームの彼、左利きのドリブラーにボールが渡りました。
1人、2人、速くはありませんが、独特のリズムでDFをかわしていきました。
3人、4人、、、
大歓声の中、彼は4人のDFをかわし、ペナルティーエリア手前からシュートを打ちました。
シュートは惜しくも、ポストに弾かれたものの、こぼれ球を味方が詰めてゴール。
劣勢のホームチームが、土壇場で勝利。
スタジアムは、熱狂に包まれました。
衝撃のラストプレーでした。
あれだけ、ドリブルを失敗して、ロスタイムにもう一度勇気を持って仕掛けるメンタリティは日本人にはない、、、。
ヨーロッパ人との、メンタルの違いを感じました。
徹底的に、自分の武器で勝負すること。
サッカーでも、仕事でも役立つ、大切な教訓を得ました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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