ドイツローカルクラブでの2シーズンを、体験記として公開しています。ドイツ社会人サッカーの「リアル」をお伝えできれば幸いです。
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リーグ開幕まで、1ヶ月を切った3月。
私は、仕事で世界中を飛び回っていました。
イタリア、オーストリア、タイ、中国、、、。
チームの練習、試合に参加できない日々が続いていました。
自主トレでコンディションを上げるしかない、という状況でした。
練習の無かった土曜日に、家の近くの湖の周りを走っていると、嬉しい発見がありました。
屋外に、人工芝フットサルコートを見つけたのです。
3つほどのグループが、別々にサッカーをしています。
5歳から25歳くらいの、様々な年代に見えました。
誰でも、いつでも使ってよいコートのようです。
芝もゴールも、とても綺麗です。
日本で、このレベルの施設が無料開放されているのを見たことがありません。
私は、1つのグループに話しかけました。
「一緒に蹴ろうよ」
英語はあまり通じませんでしたが、何とか伝わり、仲間に入れてもらいました。
せっかくなので、私は他の別々の2グループにも声をかけ、見ず知らずの3グループ合同で、ゲームをすることになりました。
私が、フットサルで、一般の人に負けることはまずありません。
この日も、私のレベルが飛び抜けていました。
1時間ほどプレーし、ゲームを終わらせました。
すると、そこに居たほぼ全員が私の周りに集まって来ました。
「握手をしてくれ。君はブンデスリーガの選手か?」
「香川より上手い。いや、ネイマールより上手い!」
彼らは、私のプレーに驚いた様子でした。
「また蹴ろう!」と伝えて、その場を後にしました。
その後も、このストリートサッカーが、貴重な、自主トレのオプションとなりました。
日が昇ってから、沈むまで誰かが必ずボールを蹴っているので、何時に行ってもゲームができます。
湖と、綺麗な森を見ながら、ランニングをして、見ず知らずの人たちと、人工芝の素晴らしいピッチでサッカーをする。
ドイツならではの、恵まれた環境に、あらためて感謝の念を抱きました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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