ドイツローカルクラブでの2シーズンを、体験記として公開しています。ドイツ社会人サッカーの「リアル」をお伝えできれば幸いです。
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8月30日。
新たなシーズンが、開幕しました。
私にとっては、ドイツでの2年目のシーズンです。
初戦は、1stチームには入れたものの、ベンチスタート。
プレシーズンで、4試合2ゴールとまずまずの結果を出していましたが、スーパーサブの地位を抜け出すことはできませんでした。
後半20分から、4-4-2のFWとして出場しましたが、ゴールを決められず、0-0の引き分けに終わりました。
次の週は練習、試合共に参加できず、第3節は2ndチームに召集されました。
4-4-2の左サイドハーフでの先発。
公式戦では、デビュー戦依頼1年ぶりのポジションです。
2ndチームということもあり、攻撃の中心として、気持ち良くプレーをすることができました。
前半に私のゴールで先制するも、後半に追いつかれて1-1の引き分け。
ただ、個人としてのパフォーマンスには手応えがありました。
第4節。
監督のサーシャがバカンスで不在だったため、2ndチームの監督であるフレッドが、1stチームの監督代行を務めました。
私は1stチームで初めて、左サイドハーフとして先発出場しました。
この日は心技体が調和し、自分でも信じられないほど体がキレていました。
大学時代に戻ったような感覚。
【引用:http://www.bvb.jp/photos/?req_year=2016&req_month=8】
ドリブルを始めれば、誰にも止められない状態でした。
前半は、カウンターでいくつか良い形を作るも0-1。
ただ、ハーフタイムにロッカールームに戻ると、雰囲気は悪くないものでした。
フレッドが、口を開きました。
「ナックにボールを渡せば、確実にチャンスを作ってくれる。徹底的に彼のところから攻撃しろ。」
チームメイトも「今日のお前は、絶対に止められない」と声をかけてくれました。
後半、私は相変わらず絶好調でした。
ドリブルもパスも、思い通り。
それでも、チームとしての自力に差があり、私達のペースとはなりませんでした。
私は2アシストを決め、90分を終えました。
結果は、2-3で惜敗。
勝つことはできませんでしたが、アウェイまで来てくれたファンの方々は、口々に私のプレーを賞賛してくれました。
私は、ようやく実力が発揮できたと感じました。
コンディションさえ整えば、昔の自分に戻れる。
そうすれば、十分にチームの中心として戦える。
大きな自信を得た1日となりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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