ドイツ社会人サッカー体験記

やるべきか?休むべきか?

ドイツ社会人サッカー体験記

ドイツローカルクラブでの2シーズンを、体験記として公開しています。ドイツ社会人サッカーの「リアル」をお伝えできれば幸いです。

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リーグ戦は、残り4節。

 

怪我をしてから2週間が経ちましたが、まだ真っ直ぐ走ることしかできませんでした。

スピードも、70%まで。

 

第21節は、明後日に迫っています。

 

金曜日の夜、私は1人でグランドに向かいました。

帰国が決まり、仕事も、プライベートも、全てが終わっていく切なさを感じていました。

 

グランドを1周歩きながら、考えました。

明後日の試合に、無理をして出るべきか、それとも欠場して怪我を治すべきか、、、、。

 

このチームで、どのような最後を迎えたいんだろう?

得点数の目標達成は、絶望的。

 

10番を付けられる可能性は、最後の1試合まで残されている、、、。

何とか、1stチームでもう一度ピッチに立ち、チームの役に立ちたい。

 

残留に貢献し、最後にチームに恩返しをしたい。

残り試合数から計算して、結論を出しました。

 

明後日は、2ndチームで試合に出て、10分でゴールを決める。

残りの時間は、無理せずにプレーする。

 

それ以外に、最終戦で10番を付ける道はありませんでした。

 

次節はアウェイゲームのため、1stチームの監督は、会場に来ません。

つまり、結果報告のみ。

 

私が点を取って、ある程度の時間プレーしたことが伝われば、1stチームへのわずかな道が開けると考えました。

 

私は普段、特別、神様を意識しているわけではありません。

ただ、この時ばかりは、祈る気持ちでした。

 

この日から毎晩、グランドを散歩し、神様に祈ることを続けました。

 

迎えた第21節。

 

私は予定通り、2ndチームのスターティングメンバーとして、名前を呼ばれました。

 

アップで、コンディションを見極めました。

とても試合に出られる状態ではありません。

キックも、ダッシュも70%まで。

 

それでも、この条件で、点を取るしかないのです。

 

試合が始まると、私は、接触プレーを避け、少ないタッチでボールをはたくプレーに終始しました。

キックとダッシュに不安はあるものの、ボールタッチ自体は、悪くありませんでした。

 

そして、迎えた前半10分。

左サイドに開いた私のもとへ、ボールが届きます。

 

得意の形で、ドリブルを開始。

スピードは70%でも、完全に相手のタイミングを外し、縦に抜き去りました。

 

次の瞬間、相手の足がかかり、転倒。

PKが宣告されました。

 

千載一遇のチャンス。

私はペナルティースポットに向かいました。

 

パワーシュートは打てないため、GKの逆をつくしかありません。

右足の力を70%に抑えてシュート。

 

見事にGKの逆をつき、ゴールを奪いました。

その後も、怪我に気をつけながら、何とか90分のプレーを終えました。

 

 

何とか、何とか、1本目の綱を渡ることができました。

 

1stチームも、リーグ後半戦初勝利を飾り、残留へ望みを繋ぎました。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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